十二月なんですね


十二月になりました。
雪が降りました。すっかり冬です。
先月は、締め切りとか家の都合とかで、
すっかりご無沙汰してしまいました。
今月も、四つほど締め切りがありますが、
大きいのが一段落しましたので、なんとかに乗り切れそうです。
さて、10月19日にあった地元の川柳大会の、上位入賞者の
作品が新聞で発表になりましたので、書かせていただきます。

第56回北日本川柳大会と言うのが大会名です。

宿題

 「吹く」      川村 俊雄 選

天位  逢いたいとさわさわ亡母の風が吹く  生田 泰川

地位  どちらから吹いても同じ風見鶏  大久保 健峰

人位  吹けばすぐ燃える残り火胸に秘め  田鎖 晴天


「吹く」      笹田 かなえ 選

天位  かいだんをゆっくりのぼるしゃぼんだま  宮村 玉

地位  口笛を吹いてたるみをひきしめる  江渡 英子

人位  私っておぼろ豆腐を強く吹く  横澤 あや子


宿題

 「波」      三浦 幸子 選

天位  生死いま渚引く波寄せる波  野口 一滴

地位  クレヨンの白が大きな波になる  宮村 玉

人位  ぴったりの波長は錯覚かも知れず  八木田 幸子


 「波」      大久保 健峰 選

天位  さざ波の秋へ手頃な塩かげん  笹田 かなえ

地位  北斎ののっぺらぼうを舟でゆく  宮村 玉

人位  歳月よ波の高さのオノマトペ  横澤 あや子


宿題      

 「場所」     袴田 よし司選

天位  お茶の間に母の笑顔が居る平和  椛本愛子

地位  キミのためボクの隣を空けておく  瀧尻 善英

人位  目の届く場所におきたい親のエゴ  田村 花絵

 「場所」     椛本 愛子 選

天位  被災した丘で哭いてる風車  小沢 賢治

地位  逃げ込んだトイレで泣いた日もあった  八木田 幸子

人位  表札が僕の居場所を城にする  生田 泰川

宿題 

 「バトル」     佐々木 銀湖 選

天位  病床の戦い晴れの凱旋に  田中 實

地位  消しゴムの滓はバトルの置土産  三浦 幸子

人位  ささくれたひと夜の夢とまた死闘  椛本 愛子


 「バトル」     八木田 幸子選

天位  人生はバトル枯れ木を又絞る  小沢 賢治

地位  勝負服はときどき濡れて鈍色に  横澤 あや子

人位  いい女バトルの火種持ち歩く  豊巻 つくし

宿題

 「夕焼け」     北村 吾朗 選

天位  夕焼けの野辺に枯れ木となって立つ  田鎖 晴天

地位  夕焼けが見てる間に謝ろう  金田 昭子

人位  夕焼けの向こうに飢餓の声がする  豊巻 つくし

 「夕焼け」     横澤 あや子 選

天位  夕焼け小焼け父の影絵が戻らない  野口 一滴

地位  夕焼けを掴み損ねたあの日から  小野 公樹

人位  夕焼けは喜劇を飲んで赤くなる  大久保 健峰

席題

 「宝」     佐藤 允昭 選

天位  我が宝嗚呼断捨離を迫られる  八木田 幸子

地位  国宝がひょっこり出土する畑  田鎖 晴天

人位  国宝に似た壺床の間に座る  佐々木 銀湖


席題 印象吟で、温泉マークの上だけの湯気みたいな図   豊巻 つくし 選

天位  田圃アート陛下感服して帰る  野口 一滴

地位  文殊の知恵三人寄って空振りだ  八木田 幸子

人位  横町のざるそば至福の顔ゆるむ  小沢 賢治


 玉さん、大活躍でしたよ。発表誌が出たら、順に紹介しますね。



さて、ネコの話にいきます。
まずは、二人の様子をみてやってください。
仲がいいでしょ。見てるとほのぼのしてきます。

11月1日に、じろとぱんだの予防接種をしました。
ななのことが頭にあったので、三種混合ワクチンでなく、
五種混合ワクチンにしたのですが、副作用が強く出て、
じろもぱんだも発熱してしまいました。
実は、じろ、接種の日に動物病院から帰るなりどこかに行ってしまって、
その日は帰ってこなかったのです。まずいことに、夜は雨が降って
寒くなっていました。
それでも、翌日もどってきたのですが、どうも様子が変です。
慌てて保護したところ、ぐったりした感じになって。
ぱんだも食欲がなくて熱っぽい。
それでふたりとも動物病院に連れていったところ、そろって発熱。
じろにいたっては、呼吸も荒くて、一時はどうなることか思ったくらいに
悪い症状で、入院となりました。ぱんだは自宅療養。
入院の際に、看護師さんからは「あぶないかも」と言われるし、
先生も、「駄目だったらごめんね」と言うくらいにひどい症状でした。
そこの先生、口は悪いけど今までかかったどこの動物病院の先生よりも
手際がいいのです。じろの治療の際も、素早く注射を何本も打ってくれました。
そして、三泊四日の入院となったわけです。
入院したのが午前中で、夕方にはお見舞いが出来るというので、
その日の夕方、じろの好きなちゅーると銀のスプーンのレトルトを
持って行きました。
すると、入院前には何も食べなかったのに、ななにしてあげたように
ちゅーるを指につけて食べさせたら、食べてくれたのです。
翌日もお見舞いに行ったら、やっぱり食べてくれました。
そして、無事、退院できたのです。
ということで、じろも完全室内飼いになりました。
室内飼いでは、ぱんだの方が先輩です。
退院してきて同じ部屋に入れるのが心配でした。
最初のうちは牽制しあったのですが、あれよあれよという間に、
すっかり仲良しになりました。
では、ネコ部屋の様子をご紹介いたします。

ぱんだの定位置。私たちはお立ち台と呼んでいます。
鉄パイプと簡易テーブルを使って、家人が作ってくれました。
その下で憩うじろ。
じろはこの上に上がれませんでしたが、最近ではよっこらしょ
よじのぼって、ぱんだに嫌がられています。

じろ 「あそんでください」
ぱんだ 「あーーん?」

「おいしいね、じろくん」
「うん、おいしいね、ぱんだくん」

時々、こんな風に風除室でひなたぼっこします。

ぱんだのこのポーズ、幸せですねぇ。

イケメンぶりも見てやってください。

じろも負けていません。
隙間にすっぽりはまって、何か得意げ(笑)


最近、じろが家のあちこちにおしっこをする
スプレー行動が見られるようになりました。
去勢は、新年早々の予定でしたが、先生に相談して、
明日、ふたり一緒に行うことにしました。
心配は、まだまだ尽きません。


ごんちゃんの様子も少し。

こんな顔でおねだりします。
ななの顔が、ふっとオーバーラップするんだよね。

去年の今頃のななを少し。
去年の今頃はちょこちょこお部屋にいたんだよね。
困ったような顔が、いじらしかったなぁ。

けりぐるみ、大好きでさ。
この写真、舌がちょこっと出ていて可愛い。

風除室のなな。この寝姿、ちょっとじろに似てるような。
ななは、ぱんだとじろを見守ってくれていると思います。
もちろん、トラもね。



今日の美味しいもの。
十一月の末に親戚の集まりがあり、「鼓」で会食しました。
お刺身が新鮮でしたよ。



今日の一句。
玉さんは、句会の「栗」から。

千本の針に守られ眠ります   玉

あったことなかったことと雪になる   かなえ